枝の上の話は続く。



「あ、何も出してなかったな…ユスリカの足の干物あるけど、隊長は食べる?」

「俺は遠慮します。」

「えと…、虫酒ならいける?」

「飲んだことないから、少しでいいですよ。」

「お、良い子だ。ポリポリ ちょっとだけな?オイラも飲むかな~へへん迎え酒~。」

「レンジュラさん、これ結構いけるね(笑)」

「ポリポリ そうか?いけるか?これはな、色んな虫の体液、あ、オイラの唾液も入ってるケド…天然酵母で醗酵させたんだ。」

「へぇ~レンジュラさん、賢いんだね!」

「へへん。ポリポリ 照れるじゃね~か ポリポリ 足食べるか?」

「遠慮します。」

「ほーか(笑)ポリポリ…」






※作者注
いまさらなんですが、蜘蛛のレンジュラさん、体長 2センチ4ミリ 体重 ヒミツ B、W、H ボン キュッ ボヨン だそうです(蜘蛛ですよ。)

あ。途中、ポリポリいってるのは、ユスリカの足の干物をかじってる音です。