マッコイ御一行の前に、これ以上はない光景が現れた。


河川敷の小さな公園で、そばには公衆トイレがあり、公園用の街灯の脇にそれほど高くない木が二本。

さらには、そこから川の淵が湿地帯でヨシ原になっている。


(彼らの生まれ故郷より、若干なりとも立派な場所だな)



「おっ!公園のトイレだっ!一号、下見に行くぞっ!」

「は、はいっ!」




(うむ…隊長達、どうやらここに決めようということか……)



「ねえ、マッコイさん!今日はもうすぐ陽も傾いてくるし、このあたりで休みませんか?」

「!………
ああ……、太郎君。そうしようか。」



すでにリンは、公園のベンチで毛づくろいを始めていた。



(うーん…太郎君……
まさか、俺の気持ちを察してくれたのか?しかし……いや……ここに決めよう。すでに時は足りている。これ以上は……)