そしてあと一匹……


ふつふつと湧いてくる疑問に、苛まれている者がいる。



カエル太郎である。


バケツの縁から、外の景色を見ている彼は、マッコイがカエル達が住めそうな場所を2つやり過ごすのがわかった。


(マッコイさん、どうしたのかな…?僕達が十分住めそうな場所なのに、足を止めてくれない。)


マッコイの表情が微妙に変わるのが、太郎にはわかった。


(クールに淡々としていたマッコイさんが感情を顔に出している。彼の中で何かが変わっている……)



太郎は、すべてをマッコイに託すことに決めようと思った。


(僕達が最後だからこそ、マッコイさんには何か特別なわけがあるかもしれない。)






※作者注
太郎君には申し訳ないがこれには理由がある。
あらかじめ予定していた場所まで、到達していないのだ。

これまでも手違いはあったが、俺が自由に書いてきた。
しかし、次のキャストは……
心して掛からねばならないのである。
作者の都合で……