「西野、あんたさぁ、卒業式出ないでくんない?」


いつものように、ケバイ女たちがあたしの周囲を取り囲む。


蔑むような目であたしを見ている。



「……なんで卒業式でちゃいけないの?」

搾り出すように声を出したあたし。


本当はもっと言ってやりたい。


だけど言えない、それがアタシ