ガラスの靴

「やっぱり 気づいてなかったんだぁ エリィ。」



前々から、なんでそんなふざけた名前で、私の名前を呼ぶのか気になるが、今 聞きたいのは、そんなことじゃない。



「だって、同じ学校なのに今まで会ったことないじゃん。」



それに教えてくれなかったし……。



「どうせ学科が、違うんでしょう。」



と楓が言った。

なるほど、それなら納得。



「なるほどっ 納得。
んで真は 何学科なの?」



……



一瞬 間があり



「に…日本文化学科」


と言いにくそうに、真は答えた。