ガラスの靴

「そろそろ帰るか?」



正耶がタイミングよく声をかけてくれた。



「うん。送ってくれるんだっけ」


「暇だし…送ってやるよ」


とか言って 本当は送るつもりだったんでしょ?

全く…


はぁ〜


本当 この人たちは…どうしてこんなに優しいのさ…。



ここまでされておいて、正耶の優しさに気づかない訳がない。