ガラスの靴


「あっそ」





私は それ以上何も言えなくなった。



「帰らねぇの?」



「気が向いたらね…。」




私は正耶の顔をさっきから見れずに、うつむいたままでいる。


「じゃあ気が向いたら呼べよ。
送ってってやるから。」


「自分で帰るからいい。」


なんで私に優しくするの?


やめて…。


「そう強がんなって、なんだかんだで寂しいんだろ?」


なんで こいつに見透かされてるんだろ…。