「キス以上は禁止だからね」



珠々は俺に睨んだ



「分かってる。大切だから、ゆっくりやっていきたい。いつかはヤりたいけどな」



「そういう事、私に言わないでよ。複雑な気分だわ。相手は私の妹なのよ。私は、妹が幸せならそれでいいのよ」



「悪い」



俺は頭をぽりぽりしながら言った



「私、そろそろ帰るわ。沙織が心配だし」



「んー。話聞いてくれてサンキュー」



「どういたしまして。……私の妹、傷付けたら殴りに来るから」



「……ははっ。肝に銘じておきます」



珠々はじゃあねと言って帰っていった