「俺はお前を愛していた記憶がないから。」
『それは……っ。事故で覚えていな「覚えてないからなんだ?たとえ俺がお前を愛していたとしても婚約は解消されたんだ。
もうお前とはそういう関係じゃない。」
『そうやって、会社の関係に流されるのですか……?』
震える声で花ノ宮が話す。
「記憶があったとしても俺はお前を愛してなんかいなかった。」
『え……?』
記憶があるはずの花ノ宮が記憶のない俺に、何かを聞き出そうとしている気がした。
「財布のなかからアヤと俺の名前が彫られた指輪がでてきた。
それでアヤの存在に気づいた。
おかしくないか?終わったはずの俺とアヤの指輪がでてきた。
きっと、俺が好きな女は、アヤだけだ。」
好きと言う言葉をこんなにすらすらと言えるものか、正直自分でも驚いた。
『…………フフッ。』


