「調子はどう?」 「何が調子はどう?だ。 あんたは俺に記憶を取り戻して欲しくないんだろ。」 あんた、と言った相手は母さんだ。 朝っぱらから見舞いにきて第一声がこれだ。 「まあ、今まではそうだったけどね…… やっぱり青春時代の思い出がないなんて寂しすぎると思ったのよ。」 「嫌みか?」 「いいえ。 あなたと夏夜ちゃんとの交際を取り消すわ。」 ────!! 真っ直ぐ俺をみた母さんは小さい頃、大好きだった優しい笑顔……。