「彩、できたよ。」
しばらくして、健がソファーに座ってテレビを見ていたアタシの肩に手をおいた。
「うわぁっ!!美味しそう!!」
向かい合った席について、アタシと健は今までのことを振り返りながら笑いあった。
「健ってば、後半始まったとたんに1人でドリブルしてシュート決めちゃってさっ。」
「あの時は必死だったんだって!!」
寒い中のサッカーの試合で健がシュートを決めた話しはとくに盛り上がった。
「健、先輩に囲まれて見えなくなってたもん。」
「俺が小さいみたいにいうなよ!!これでも、平均的なの。
先輩っちがでかすぎるだけだ!!」
懐かしいなぁ……。
確かあの試合のとき智也からもらったネックレスつけてたっけ。
自然と首の辺りに手をやっていたアタシ。
でもそこには何もついていなかった……。
そうだ。
捨てちゃったんだ……。
翼と真紀に久々に会う日に部屋のゴミ箱に捨ててしまったのだ。
「そういえば、また髪伸びたな。」
「あぁ。そういえば……。何回か毛先そろえたぐらいだもんなぁ。」
2人にあった次の日、背中まであった髪をバッサリと首筋が見えそうなくらいきったはずなのに、今では肩のいちまで髪は伸びていた。


