「………や?」 あれ……ここ、どこ? まだ重いまぶたを無理やり開けて辺りを見てみると心配そうな顔をしてのぞきこむ健がいた。 「よかった!!交通事故見て気ぃ失ったって電話来たから……」 アタシはハッとした。 「智也は………!!えっと、跳ねられた人!!」 「わからない。でも、この病院にいるはずだよ。 でも、どうして名前を彩が知ってるの?」 そうだ……智也のこと、健には話したことないんだった……。