アタシたちが校門を抜けると同時に健が息を切らせて走ってきた。 「彩………っ。ハァハァ……よかった……。」 健………っ。 「健……ごめんなさい………。」 「いい彼氏持ったね。じゃぁ、俺行くから、バイバイ彩ちゃん。」 あっ…… 「ありがとう!!」 そういったのは、アタシではなく健だった。 「どういたしまして。」 秋人はニッコリと笑うとその場から去っていった。