ほんの数秒だけ見えた智也は、またあっけなく前に座る人で隠れてしまった。 卒業生ひとりひとりの名前が永遠に続く気がした。 『続きまして、答辞。卒業生代表、木之下智也。』 「はい。」 再び立ち上がる智也の背中が寂しそうに見えたのはアタシの見間違い? 智也のぼそぼそと喋っていく言葉のひとつひとつに耳を傾ける。 こうしてアタシの高校生活は校門にさく桜が散っていくように切なく終わった。