＝凪＝

食事を終え、食後のコーヒータイムが来た。

何故か、家族がタイミングを合わせたのかのようにいなくなり、父と二人きにりなった…


さっきより、気まずい空気が流れる。



『………………………。』


「静樹と、こうして食事をするのは、何年振りだろうな…」


沈黙を、破るかのように、父は静かに話し始めた。


私はうんと頷き、黙って、空いたお皿を眺めていた。


「お父さん、忙しくて静樹とゆっくりする時間を、なかなか取ってあげられなかったよな。もっと、小さいお前と沢山遊んであげられたらと、何度後悔したことか…」


『父さん……』


気まずい雰囲気が流れ、胸がトクンと音をたてた。