=凪=

クルミは、溜め息をついた。



そして、再び、記憶を呼び起こした。



『そして、どうしてもお近づきになりたくて、ナギの話しから連絡先を聞いたんだ。



今でも、あの時のドキドキは思い出せる・・・・・


久しぶりに、ときめいたんだもん。



その日の内にメールの返事が来て、舞い上がっちゃったんだよね。


でも……



でも今、考えれば彼にとって私は、後輩の友達でしかなかったのかもしれない……




だって、メールはくれたけど、【会いたい】の言葉は、いつも上手にスルーされていたんだよね……』