私は何も言えないままだった。
それでも、用意されたお粥と、尾沼さんからの果物、そして薬を身体に流し込んだ。
私が落ち着いたのを見ると、二人は安心した顔で帰り支度を始めた。
「来てくれて、ありがとうね」
お礼を言うと、ゆっくり休んでと、菜津子が答える。
『ナギ、あの日酔い潰れちゃってごめんね』
二人が帰った後、独りになった部屋で、帰り際にクルミが言った、ごめんねと謝る声だけがやけにリアルに残った。
「ごめんは私の方なのに…」
一人になると、気分が落ち着いたのと、お腹が満足したのとで、また眠たさが押し寄せてきた。
それでも、用意されたお粥と、尾沼さんからの果物、そして薬を身体に流し込んだ。
私が落ち着いたのを見ると、二人は安心した顔で帰り支度を始めた。
「来てくれて、ありがとうね」
お礼を言うと、ゆっくり休んでと、菜津子が答える。
『ナギ、あの日酔い潰れちゃってごめんね』
二人が帰った後、独りになった部屋で、帰り際にクルミが言った、ごめんねと謝る声だけがやけにリアルに残った。
「ごめんは私の方なのに…」
一人になると、気分が落ち着いたのと、お腹が満足したのとで、また眠たさが押し寄せてきた。


