=凪=

♪♪♪♪♪



私は、またチャイムの音で目が覚めた。



『先輩?』



寝ぼけ眼(マナコ)と、重たい身体を起こした。



重たい腕で、上着を羽織り、玄関のドアを開けた。



そこにいたのは、期待に反して、菜津子とクルミが立っていた。



「大丈夫なの?」



「心配したんだよ」



どこかホッとしたような、残念そうな顔の私。


その横を、おじゃまするねといいながら、二人は靴を脱いぎ部屋に上がってきた。



「うん、少し寝たからいいみたい」



まだ、ぼんやりする頭でそう答えた。