それに私はずっと傍にいたいって、切に思い直させられたから。
こんなに好きだと思える人は、輝以外に見つけられないよ・・・
「っ、もっ、だい、じょぶ…」
どれくらい経ったか分からないけど、顔を埋めていた胸から抜け出せば。
「ホントか?」
私の瞳に溜まった涙を、そっと指で掬いながら首を傾げている彼。
泣き腫らした残念すぎる顔に羞恥を覚えつつ、鼻をグズグズして頷けば。
「フッ…、いい子いい子」
「っこ、ども扱い、しないで…!」
大きな手がスッと伸びてくると、そのまま私の頭を撫で始めたけど。
不細工な顔を見られている恥ずかしさより、眼前の彼の表情に頬を膨らませた私。
これだと思いきり、幼稚園児をあやすのと同じでしょ――!?
「鈴ちゃんがコドモって…、んなワケ無いジャン。
こんなコト、コドモに出来ると思う…?」
そんな私の怒りモードなど華麗にスルーし、大きな手が服の中へと侵入してきて。
「ちょ…、や――!」
「“イヤよイヤよもスキのウチ”だしー」
「なっ、んっ…!」
クスクスと妖しく笑われたあとは、アマイキスで絆されてしまう・・・

