アイ・マイ上司とlove☆days




分厚くて、重くて、シルシの付箋が挟まるモノ・・・



「ッ…、かしこまりました」


その総勘定元帳を受け取ろうとすれば、人知れず指をキュッと絡められる。



ソレの下で隠れているから、周りには絶対に見えない。



分かっていてする輝は、本当に相当な確信犯だよ・・・




「それじゃ、宜しく――」


「はい…」


最後にフッと一笑したあと、コツコツと革靴音を立て戻っていく彼。




ドキドキしたまま、重いソレに挟まっている付箋のページをぺラッと捲れば。




【我慢の限界、今日も残業頼むよ…?】




「ッ――!」


グルグル駆け巡る疑問が不安で、私の方がいい加減に我慢も限界なの。




コレを取り除いてくれるのは、輝だけでしょう――?