アイ・マイ上司とlove☆days



あのあと落ち着いたら戻ると言われて、美紀さんを残して経理部に戻った私。



彼女が自分を責めるワケも、渡辺さんとの関係も聞けず仕舞いで。



消化不良な気持ちが渦を巻いて、とても仕事が手につかない。




仕事が出来ナイというのとは、これまた別問題だ・・・




すると涼子が椅子ごと近づいてきて、耳元でコッソリ話し掛けてくる。




「ねぇ、美紀さんと何があったの?

美紀さんの顔、いかにも泣いてました的だし…」


「うっ、わ、私とは…何もナイんだけどぉ…。

ちょっと色々とあってね…」


明らかにうろたえつつ、口を濁してしまう不器用な私。




出来るなら、仲良しの涼子に相談したいんだけど。



何も知らない第三者の私が、事情も知らずに相談してはダメだし。




「ふーん…、解決したら教えなさいよ?」


「うん、ごめん…」


すぐに察してくれたのか、そのままチェアを翻して席に戻っていく。



こういう気の回るところは、やっぱり賢い涼子らしい。