泣きじゃくる美紀さんと渡辺さん、そして輝の3人の過去。
いったい、何があったと言うのか――?
「分かんない~~~!」
一応仕事中ともあって、ボリュームを下げて小声で叫んだ私。
「入力だけで、何が分かんないのよ?」
真っ白なPC画面を前に突っ伏していると、背後から涼子が呆れた声で尋ねてきた。
「…違うもん」
「それじゃあ、何のコト?」
「何だろ・・・」
「はぁー、意味不明だわ…」
綺麗な顔立ちを気にする事なく、顔を引き攣らせる彼女。
「難しいよねぇ…、人生って…」
「…鈴、本気で大丈夫?」
「うん、至ってフツー…」
「え、絶対オカシイから…」
私の発した一言で呆れた様子から一転し、本気で心配してくれている。

