アイ・マイ上司とlove☆days



ああ…、どうしてこんなにドジなのよぉ・・・



百万馬力のパワーも、勢い余ってエンストしたとか…?




美紀さんに“粗相をするな”って、言われたばかりなのに。



会議室へ到着する前に惨事を起こすなんて、あり得ない…――





「大丈夫か?」


「え…、あ、すみません!」


テンパりながら資料を掻き集めていれば、視界がネクタイを捉えて。



そのまま顔を上げれば、爽やかな男性の姿を捉えて眼が合った。




「そのまま進むと壁にぶつかりそうで、思わず声を掛けたんだが…。

むしろ悪かったな、俺のせいで…」


バツが悪そうな彼の指差す方を見れば、あと1メートルで激突間際だったと分かり。



どこまでもドジすぎる自分に、ホトホト嫌気がさしてきた…。



「い、いえっ、ボーっとしていた私が悪いんです!

ありがとうございました!」


「ハハッ、そう言って貰えて助かった!」


ペコリと頭を下げてお礼を伝えると、ハハッと軽快に笑い始めた男性。