オフィスでの完璧さを崩されれば、ドキドキしちゃうのに・・・ 「っ…、も…ここ、会社っ・・・」 ハァ、ハァと上がる息を窘めるように、彼の胸へと寄り掛かった。 キスなら出来て最後までは…、なんてヘンな理屈だけど…。 さっきまで仕事をしてたのに、ココでは出来ナイ・・・ 「あんなに感じてたクセに、常識は忘れないんだ…?」 「っ・・・」 耳元を擽る声色さえも、どこか熱を帯びているように思えるほど。 彼の吐息にさえ、過敏に反応して鼓動が早まっていくの。