――side,ruka――



ふわふわ、

ふわふわ。




身体が浮いているような感覚。


俺は今どこにいるんだ?




わからない。

どうしてこんな真っ暗な世界にいるんだろう。




どうして何も見えないんだろう。





『…るーちゃん』



誰?

誰が俺の名前を呼んでいる?





とても懐かしくて、

とても温かい。






……はずなのに。


俺の周りは凍りつくぐらい冷たくて、寂しい……。