「………え……っ?」 幸せの時間はすぐに 終わりがやってくる。 「…ね…ねぇ、嘘でしょ…神田?」 あたしの付き人にすがるように近づいた。 「…………」 神田はあたしから視線を外す。 たった今聞かされた言葉を理解できずにいた。 「…………る……ちゃんが……」 冗談だよね? たちのわるいドッキリか何かだよね? 「………………死んだ…?」 「…っうぅ…」 たっていられずにその場に座り込んだ。 『死』という言葉を口にした瞬間、急にそれが現実をおびてあたしにふりかかった。