「本当にいいんダネ?」 「いいの。桜は今まで充分幸せだったから……」 桜、そんな悲しいこというなよ。 お別れなんて絶対にいやだ。 俺は近くの壁にもたれ掛った 左手を握り締める 桜と繫いだ手のぬくもりを確かめるように―― 「クリス……」 「ナニ」 「どうして泣いてるの?」 「泣いてナンカッ……」 え、泣い…て!? 「クリス、おいで?」 「ハァ!?」 クリスと心の声がかぶった瞬間だった… 桜は両手を広げた。 ナニしてんの!? 軽くヤキモチ……