寝癖を軽く直し 着替えはじめた。 ネクタイを締め ブレザーに袖を 通したとき何かが 後ろからのしかかった ような錯覚にとらわれた。 おぼつかない足取りで 階段を下り リビングへ向かうと 何やら母と姉のあやめが 大声で騒いでいた。