「まず、もう分かってるだろうが、椎は赤鳥からのスパイ。
そして、あの手紙は全て計算。赤鳥からの嘘の手紙。」


「…そういうことか。」



フッ・・・。


ダサ。



「分かった・・・な。」


「はい。有難うございます。進さん。」



プツン。



通話が切れた。



「ハアア~・・・」



アタシは、本当に自分がミジメだと思った。




家に付く頃、アタシはずっと空を眺めていた。




真っ青。




特に何も思わず。




でも、自分が抜け殻のようだった。




そうだ。


今日、皆家に来るんだっけ。



全て、話さなきゃ。



全てを―――・・・。