爆暴走

コレだけの事で、弱気になるな。



―――コレだけの事?



お父さんが死んだことって、アタシにとってはコレだけの事にしかないの?




ねぇ、どうなのよ、答えてよ。





「答えてよぉ…っっ!!!」





ポタポタと、病院の白い床に涙が落ちた。




涙が落ちたところが、汚く見えた。



ふっと思い浮かぶのは、隆吾の綺麗な瞳。



あぁ、アタシはあんな綺麗な人に近づいてたのか。



近づいて、自分も洗脳されて綺麗になったつもりか。




いいえ、何も変わってない。



綺麗になるどころか。




その綺麗な瞳が、貴方が憎らしくて。




―――一緒に堕ちようなんて思ってしまった―――