ひゅん、と風の音がした気がした。
次の瞬間、誰かの、否あたしが一番知ってる手に引かれて、走らされていた。
え、
芝生の上に座らされたと思ったら、首に重たいものが、かけられた。
「紗愛との約束」
一瞬であたしの目の前に現れたそらは、そういってニカッと笑った。
すうっと自然と頬を冷たいものがつたった。
「…そ、ら…」
「一番いい色のメダル、紗愛にかけてあげるって、いったでしょ?」
「う…ん」
視界がくすんで、そらの顔がしっかり見れない。
「紗愛、目、つむって?」
「え?」
突然すぎる、その言葉に涙はピタリ、と止まった。
「いいから、いいから」
「う、ん」
そらの言われた通り、あたしは目をつむった。
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