たいよう



「紗愛、表彰式いってくる」



放送で結果発表があったのだと気付く。
そらの名前が呼ばれたらあたしが1番大きな拍手をおくりたかったのに、考え事してたせいで、おくりそびれた。



あーあ、あたし何やってんだろ。
自分の馬鹿さ加減に呆れた。




「うん!いってらっしゃい!1番見えるとこで写メ撮って拍手するね!」




でもうじうじはしてられない。
あたしは切り替えて、そう言った。




「いっつも、何張り切ってんだよ」



あたしがいつもの調子に戻ってほっとしてるのが半分、呆れてるのが半分、そうそらはいった。




「だって表彰式の1番高いとこに立つんでしょ?」



「まーそーだけど」




やっぱり男の子って恥ずかしいものなのかな?




「ほらほら、早く行っておいでよ!そらの黒髪、ちゃんと写メに納めといてあげるから」



あーデジカメ持ってくればよかったな、と内心後悔しながら、憎まれ口をたたいてそらを送り出す。そうしないと、今にも壊れそうだった。




「よかった、紗愛だ」




そんな言葉と笑顔を残して、そらは行った。





そらにも、変だってバレていた。
言わなきゃ、って頭では分かってるのに、上手く行動出来ない自分がもどかしい。