「だーかーら!お前は憧れの女なの!伝説の女なの!!」



「愛村がお前って言うの、初めて聞いた」



「はぁ……。だめだこりゃ」




愛村は説明すんのだりーと言ってふいっ、とそっぽを向いてしまった。




なに?


あたしが憧れの女?伝説の女?


ありえねー……



あたしはただのとるにたらない人間で、天才でもなんでもないただの凡人。



いなくても、

別にいい存在……。