「おーい!席つけ!」
さきほどの英語教師、もとい、担任が入ってきて、みんな席についた。
「鹿波ぃ!!」
「……なんですか。」
「お前特待生だったんだな!」
「それが、何か?」
「愛村と仲良くしとけ!」
え?
愛村君も特待生??
あたしの場合、お金がないし、
特待生の場合はお金一切かからないし。
愛村君は?
どうなんだろう?
ちらっと、愛村君のほうを見ると、目があって、優しく微笑まれた。
どき…っ
「……バカ」
キレイな髪、鼻筋の通った顔、優しい瞳。
愛村君、
君は完璧なんだね。
あたしとは
正反対だ。


