「さ、いっただきまぁす!」


あたしと、愛村君は出された料理をほおばる。




横ではまだ2人が痴話喧嘩をしていた。



さっきの笑顔はどこかに消えて、すっごい顔とすっごい低い声で怒鳴ってる玲奈。





「玲奈」


「何!!!?」


「他のお客さんに、迷惑よ」


「でも!!!」


「…玲奈ちゃん?」


「……ごめんなさい」


「ふ、いい子!これ、半分あげる!」


「は~い」




ナツとツルヤは同じことを思っていた。


沙南に逆らってはいけないと。



あれだけ切れてた玲奈が一発でしずまるほど、やっぱり沙南は怖いのだろうと。