「……あたしも、愛してるよ……」



帰り道そっと呟くと、ぎゅっと手を強く握ってきた。


澄ました顔してるけど、きっと聞こえたよね。



目を閉じて、今までを思い返す。


たくさんの出来事があったね。辛かったし、苦しかったね。


ナツは……寂しかったよね…?ごめんね。

そして、ありがとう。
本当にありがとう…。



ナツがいてよかったよ。









『俺はずっと前から、沙南を愛してるから。お前も忘れんなよ?』





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