ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~





彼女はゆっくりと俺のほうを向き、微笑んだ。



ふわ…っ



一瞬だけその場が違う場所のような気がした。こんな場所には似合わない、小さいけれどあたたかな笑顔。



「バカツルヤ!」


「……えーーっ!?俺の感動返せ!」


「は?」


いくら冷たくされたって、嫉妬したって、


俺の心は嬉しいキモチでいっぱいだった。



「Angelだ!!本物のAngel!!」



嬉しさいっぱいで叫んでいた。




「……いでっ!!」


「騒ぎすぎだ、バカ」


「ナツやんっ!」



俺の頭を殴ったのは、すっかりいつもの雰囲気が戻ったナツやんだった。