「……なっ!!」
油断していたのか、大人数にはがいじめにされて、身動きがとれなくなった。
「そのきれいな体で返してね?」
うひゃひゃと気持の悪い男の笑い声が、途中で途絶えた。
「……え」
3人の男が、気絶して、地面に倒れていた。
「……ばっかじゃないの」
さっきあたしに笑いかけた女が、下を見ながら、つぶやいた。
「あぁ?なんだてめぇ!」
「女ひとりによってたかって、恥ずかしくないの?」
「別に?」
「ふん、卑怯な奴は許さない」
「許さないってぇ?君に何ができるのかなあ?」
挑発する男も、いっぱつで、地面に倒れこんだ。
「全員死ね!」
彼女は、その言葉を吐いて、
男たちを殴り飛ばした。


