ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~




―――――…



親は小さい頃に離婚して、あたしは母に引き取られた。



「あんたなんて、産まなきゃよかった」



いつだか、母の作った恋人があたしを見て逃げた日に、冷たく吐き捨てられた。




「あんたなんて、イラナイ」


「………」




小さいころからずっと、そう言われてきて、


あたしは本当に自分がイラナイ存在なんだと思った。





「…早くでていって!」



母の機嫌が悪いと、冬の極寒の中、外に締め出されたこともあった。





ずっと、

涙が枯れればいいと思った。




こんなうっとうしいもの、


あたしにはいらない。




「…ふ…っうぅ…」



夜の空を見上げても、街灯が明るくて、星なんて見えなかった。