「あたしだって、力になりたいよ…っ!」
「……うん」
「あの子のおかげで、あたしは幸せも、悲しさも、いろんなことが感じられるのに!」
「……」
「空しいだけの世界じゃなくて!楽しいこともあるんだって!…教えてくれたの…っ」
「うん、そうだね…」
「人を信じてみたいと思えたのも、全部全部あの子のおかげで…」
あたしは何もあの子にできてない。
沙南の隣にいるだけで。
ただ、隣にいることしかできない。
応援することしかできない。
「やだ…っ!やだよ…自分がやだよ」
「玲ちゃん、それは言っちゃだめなこと」
「……っ!!」
つーちゃんに真剣な瞳で言われて、あたしの瞳から、涙があふれ出した。


