―――side,Natsu




「……Angel……」



そう言って、拓眞からの電話が途切れた。



Angel?

どういう意味だ?



ドクン、ドクン。



考えろ、頭を使え!


自分でもよくわからない、きっと本能が、ヤバイと告げている。





もしかして、

もしかすると…。





俺は急いでバイクにまたがった。



走っている最中に見えた月は、不気味に赤く輝いていた。