「ぐは…っ!!」
全身にしびれるような痛みが走る。
やべぇ…っ
今回はマジで洒落になんねぇ……っ!
「その辺にしときな」
「はいっ!」
女の命令ひとつで、また攻撃がやんだ。
まるで、もて遊ばれているかのようだった。
「…あたしたちに逆らったら、どうなるかわかった?」
きゃはは、と愉快そうに笑って、女たちはどこかへ消えた。
「……う」
やべぇ…。
息がしにくい。
体が全く動かねぇ…。
携帯……
あそこ…おっさんの足元だ…。
「~~~っ!」
激痛に耐えながら、携帯に手を伸ばす。
意識が途切れそうだ。