俺はナツと昔からの付き合いだった。


あの日、ナツが2・3年の奴らに囲まれたって聞いて

探しに行ったんだ。




あいつは誰も

頼らないから、


俺がいざとなったら

助けてやろうって。





最もあいつの方が強いし、俺の出る幕なんかねぇんだけど。



『……おいナツ!』




やっとナツを見つけたときには、尋常じゃないくらいの男たちが寝転がってた。



あ…?女の子…?




こんな地獄絵図のような場所には似合わない、華奢な女の子が暗闇に消えていくのを、俺は見た。