「お前ごときがAngelなんか語ってるんじゃねぇよ!」


「…は?」


「っていうか、こないだどっかの学校にも現れたらしいじゃねぇか」



拓眞の学校のこと?



「残念なことに、誰ひとりとして信じなかったみたいだけどな」



いや、いるし!信じた馬鹿いるし!


馬鹿と書いて拓眞と読む!



「何でよ!」


「……たとえ、見かけを似せたって、意味ねぇんだよ」


「……」


「俺ら不良が、Angelって異名をつけたのは、見た目じゃねぇんだよ」


「どういうことよ……」




女の子はこぶしを握りながら、震えていた。