「おい…っ!大丈夫か!?」

「…おう」



拓眞は珍しく慌てていた。



「…今の女の子誰?つーか何?このアリサマ」


信じられないものを見るような声で、拓眞は転がっている奴らを見た。



「………Angelがいた」


「は!?」



伝説は本当だったんだ、



「…これを…?Angel…?嘘だろ……」



君は確かに天使のように美しくて


凛としていた




「………んで何でお前がいるんだよ?」



拓眞はツルヤのほうに目をやった。



「…やっば!俺見ちゃった!Angelだっ」


「「…………」」



こいつ、こんな奴だったっけ。



「ちょ、ナツ!やばくねー!?マジ格好いい!」


「「……………」」


「…やっべやっべ自慢しちゃお☆」


「「…うぜぇ」」



「…がふっ」





恥ずかしくて口には絶対に出せないけど

俺たちの"友情"は



ここから始まった。