金属バッドを持ったいかにも不良な奴らが50くらいいた。
「……うわ」
「よくこれだけ集めれるな」
半ば呆れぎみに眺めた。
「……最近調子くれてるらしいじゃねぇか」
「………誰だよ、お前」
「……お前の学校のセンパイだよ、噂はよく聞いてるよぉ?サタン」
殺気の篭った声だった。
「…バッカじゃねぇの」
冷たく言い放つ俺を、状況をツルヤは見つめているだけだった。
……いや、今になって思えば、きっとツルヤの瞳には"あの人"が映っていて
身動きがとれなかっただけかもしれない。
「……調子乗んなやぁ!」
「は?ただの嫉妬だろ!」
俺の言葉に煽られた奴らが、俺に向かって走りだしたとこだった。
「………ほんと、馬鹿な嫉妬…!」
不意に、女の声が聞こえた。


