「どうする?授業を受ける?」


「…帰る」



立ち上がり、保健室を出ようとする。



「あ、待って!カバン!」


「…え?」




振り返ると、確かにあたしのカバンがあった。



「どうして?」


「女の子がね、届けてくれたのよ」




女の子?


もしかして、玲奈?





…ありがとう…。



カバンを受け取ると、ポケットの部分に白い紙が目に入った。