『あんたが……』 あの時の珠梨の声が頭から離れない。 『あんたがツバサを殺したんだ!』 珠梨……。 ごめん、 ごめんね… 「…ごめんなさい……」 大事なツバサ… 壊しちゃって、ゴメンね。 「沙南さん…どうして謝るんですか?」 ツバサの声に、びくっとなる。 優しくて穏やかな声は… あの時と変わってはいなかった。