「沙南さんですよね!?」
「……そうだけど?」
冷たく言うあたしに女の子はぐっと一歩引き下がる。
ストレートの茶色いボブ。
金髪にしていたあたしは、少しその短い髪がうらやましく思った。
「あたし、珠梨って言います!よかったら仲良くしてください!」
しゅり…?
「は?物好きだね…」
あたしと仲良くしたいなんて言う人物は、
この学校にはいないと思ってた。
「じゃぁね」
珠梨だけだったんだ。
この時…
あたしの友達になってくれたのは。
でも、
あたしがソレを壊したんだね。
いつから、ダメだったのかなぁ?
わかんないよ。
だから…教えてよ。


