「……誰?」
「……っ」
わかるわけないよね、
そうだよね。
だってわからないように変わったんだから。
金髪をモカブラウンにして
長かった髪を切ってパーマをあてた。
「……おい?」
『あんなツバサ、ツバサじゃない』
声を聞くほどに、鮮明に思いだした。
「……っごめんなさいごめんなさい!!!!」
「…は?お前何謝って………」
頭に響く声を耳に手を当てて聞こえないように、必死になる。
『あんたが─────』
ごめん
ごめんね
「……しゅ……り……」
『あんたがツバサを殺したんだ』
…バタッ
「……は?え、おいっ!」
意識を失ったあたしは
過去の忌まわしい記憶へと旅だった